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【中小企業の組織力を高める】フォロワーシップとは?調査から見えた「成果を生む部下の行動」

 

近年、多くの企業で「リーダーシップ」が重視されてきました。
しかし、最近の調査では、組織の成果を左右するのはリーダーだけではなく、部下の行動=フォロワーシップであることが明らかになっています。

パーソル総合研究所が発表した「フォロワーシップに関する定量調査」では、組織のパフォーマンスに影響する具体的な行動が明らかになりました。

今回は、この調査内容を分かりやすく整理しながら、中小企業にとっての実務的なポイントを解説します。

フォロワーシップとは何か

フォロワーシップとは、
部下が組織の目標達成のために主体的に考え行動することを指します。

これまで多くの企業では、

・上司が指示する

・部下はそれに従う

という上下関係型のマネジメントが一般的でした。

しかし、近年は

・業務の複雑化

・管理職の負担増加

・人材不足

などにより、上司だけで組織を動かすことが難しくなっています。

そのため、部下が主体的に行動する「フォロワーシップ」が組織力の重要な要素として注目されているのです。

調査で分かった「組織成果につながる5つの行動」

今回の調査では、組織成果にプラスの影響を与えるフォロワーシップ行動として、次の5つが挙げられています。

①場づくり
チームの雰囲気を良くし、周囲が働きやすい環境を作る行動

②本音発言
必要な場面で率直な意見を述べる行動

③学び共有
自分の経験や学びをチームと共有する行動

④寄り添い
同僚の状況を理解し、支援する行動

⑤踏み出し
指示を待たず、自分から行動する姿勢

つまり、成果を出す組織では
「主体性」・「対話」・「共有」が重要だということです。

成果に影響する行動が、職場では十分に実践されていない

興味深い点として、調査では次の事実も明らかになりました。

組織に良い影響を与える行動ほど、実際の職場ではあまり実践されていない

特に不足しているのが

・本音発言

・学び共有

です。

多くの職場では、

・上司の意見に逆らいにくい

・自分の意見を言うと評価が下がるのではないか

・情報共有の文化がない

といった理由で、これらの行動が起こりにくくなっています。

しかし、組織成果の観点では、むしろこの2つの行動が重要な鍵になっているのです。

上司が評価する行動と「組織に効く行動」のズレ

調査では、上司が評価する部下の行動にも特徴がありました。

上司が評価する行動の上位は次のようなものです。

・指示がなくても行動する

・改善提案を行う

・トラブル時も冷静に対応する

一方で、組織成果との関連が高い

・本音発言

・学び共有

は、上司から評価されにくい行動であることが分かりました。

つまり、企業の中では

評価される行動と、本当に組織に役立つ行動が一致していない

という問題があるのです。

フォロワーシップが育つ職場の特徴

調査では、フォロワーシップが育つ職場の条件も示されています。

重要なのは次の2つです。

①ヨコの感情交流(同僚同士の関係)

・感謝の言葉

・笑い

・雑談

など、心理的なつながりがあることです。

②タテの対話(上司との関係)

・意見を言いやすい

・上司と率直に話せる

この2つがそろった職場では、フォロワーシップ行動が大きく増えることが確認されています。

つまり、

「仲が良いだけの職場」でもなく
「議論ばかりの職場」でもない

両方のバランスが必要なのです。

中小企業こそフォロワーシップが重要

この調査は、中小企業にとって非常に重要な示唆を含んでいます。

多くの中小企業では

・社長や幹部に業務が集中する

・社長が判断しないと物事が進まない

・現場が指示待ちになる

という構造になりがちです。

しかし、企業規模が小さいほど

「一人ひとりの行動」が組織成果に大きく影響します。

つまり、中小企業こそ

リーダーシップだけでなくフォロワーシップが必要

なのです。

経営者がすべてを指示する組織ではなく、

社員が主体的に動く組織

をつくることが、企業成長の大きな鍵になります。

フォロワーシップを高める3つの工夫

中小企業でフォロワーシップを高めるためには、次の3つの工夫が有効です。

①意見を言っても評価が下がらない仕組みを作る

多くの社員が本音を言えない理由は「評価への不安」です。

そのため、

・会議で必ず意見を求める

・提案を評価項目に入れる

などの仕組みを作ると良いでしょう。

②情報共有の文化を作る

フォロワーシップ行動の中でも「学び共有」は重要です。

例えば、

・失敗事例の共有

・成功事例の共有

・勉強会

などを定期的に行うだけでも、組織の知識は大きく増えます。

③役割を明確にする

今回の調査では、

職務範囲が曖昧な組織ほどフォロワーシップが弱い

ことも分かっています。

つまり

・誰の仕事か分からない

・結局上司が決める

という組織では、主体性が生まれにくいのです。

役割と責任を明確にすることが、社員の主体性を引き出します。

 

まとめ

今回の調査から見えてきた重要なポイントは次の3つです。

・組織成果を高めるのはリーダーだけではない

・部下のフォロワーシップ行動が組織力を高める

・本音発言と学び共有が組織成長の鍵になる

これからの組織づくりでは、

「リーダーが引っ張る組織」から
「全員が動く組織」へ

発想を変えていくことが重要です。

中小企業においても、社員一人ひとりの主体性を引き出す仕組みづくりが、これからの人材マネジメントの重要なテーマになるでしょう。

 

 

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