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経営理念作成

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『理念研究大辞典』ただいま編集中。少しずつ増えていきます!

「良い商品は結局おとくです」

株式会社オカムラ/モットー

広告コピーのようなキャッチーさだが、「高価格帯の商品戦略をとるが、それにふさわしい製品品質とサービス力を忘れない」ということだろう。経営者交替により商品戦略がブレて、経営にも大きなブレが生じた会社があったことは記憶に新しい。変わらず、貫き通す姿勢。それがこのモットーの真意だ。

信頼と創造

株式会社ニコン/企業理念

同社サイトにも、『「信頼と創造」という企業理念は、シンプルな言葉ですが、実現することは決して容易ではありません』と書かれている。企業単体でも、4,000人を超える企業の経営理念としては、至極シンプル。しかし、シンプルな言葉だからこそ、その解釈の幅は広く、社員個々の能力も要求される。その先に本当の叶えたいものが見えてくるのであろう。シンプルな表現の経営理念は、逆にどこの会社にもあてはまりやすいとも言える。だからこそ、そこに込められた自社の思い・価値観を内外にしっかりと示すことが必要だ。そうすれば、それは、どこのマネでもない唯一無二の経営理念になるのだ。

社員一人一人が生き生きと、
誇りをもって働ける
会社でありたい

日鉄鉱業株式会社/経営理念

経営理念として、社員のこと=対内的なものに対する価値観を掲げている会社は少ない。

経営者はわかっている。大事なのは自社の社員。今、そして今後、よりそれは明白なはずだ。しかしながら、なかなかそれが経営理念として打ち出せない。「社員が一番大事」ということを言い切り、しかも、経営理念として打ち出すには、経営者の相当の覚悟と実践が必要になるからだろう。これから、増えていくだろう。「人を大切にする」会社、「人を一番大事に考える」経営理念が。働く側の人(社員)がその価値に気づき、求めるのだから。

たのしいさわぎをおこしたい

株式会社サニーサイドアップ/経営理念

PR業、広報代理業を行なっている同社サイトには、『「誰もやったことのない方法でチャレンジしてみたい」「誰かを幸せな気分にしたい」「世の中を驚かせてみたい」「誰よりも自分がそれをいち早く見たい」』とある。この「さわぎ」という表現。個性を感じる。サイトの説明にあるように、“前代未聞”・“勇猛果敢”といった感覚の風土が、そんな表現を生み出させるのだろうか。たった3文字で独自性が表れる。奇をてらいすぎてしまっては元も子もないが、自社の価値観をワンワードで表現することは、参考にしたい。

「はたらいて、笑おう。」

パーソルホールディングス株式会社/ビジョン

同社サイトには、こう解説されている。「はたらくことは、生きること。はたらき方は、一人ひとり違うもの。だから、自分の“はたらく”は、自分で決める。すべての“はたらく”が、笑顔につながる社会を目指して。」人材・組織関連を社業とする会社であるから、これは自社のサービスの価値観でもあり、また同時に自社の社員に対する価値観でもあるのだろう。

経営理念の一種の難しさ。それは社外・社内どちらに向けた価値観を表現するか?ということ。その理想解がこのような社外・社内どちらにも通ずる価値観を表現できる経営理念だ。

毎日の料理を楽しみにする

クックパッド株式会社/企業理念

同社サイトには、こうある。「料理をつくることはいのちをつくることだから。料理は健康なからだをつくることであり、豊かな社会をつくることであり、地球のこれからをつくることだから。」

そう、至極当然なのかもしれないが、地球規模で考えれば、とても壮大で難しいこと。SDGs的に考えても、重要な課題だ。それを、自社のサービスとうまくリンクさせて表現されている。

また、「楽しみにする」という表現も、いい。「楽しくする」とはまた違ったニュアンスだ。料理を作る方も、食べる方も、みんながワクワクしている様子が、より色濃く出ている。微妙な表現の差だが、印象が違ってくる。

株式会社タカミヤ/社是

これ以上ないシンプルさ。同社サイトには、「企業は、そこに属する人々の弛まぬ努力によって成り立っています。では人は何によって動かされるものでしょうか。自身の意欲。家族への思いやり。そこが原点ではないでしょうか。私達はそれを、企業成長の原動力にしたいと考えました。」と記されている。

特に「自身の意欲」と言えば、「情熱」や「挑戦」のような表現がなされることが多い。それを「愛」と表現されているところが素敵だ。総じて言うなれば、「自身にも、周囲の人にも、心の持ち様」であり、それをひと言で言えば「愛」なんだということだろう。

いきる、たのしむ、
サステナブる。

株式会社ユーグレナ/タグライン

フィロソフィー『Sustainability First』の下に位置づけられる「タグライン」。

サステナブル。SDGsの進展とともにここ数年で聞き慣れた言葉になった。しかし、同社は「単なる概念ではなく、もっと身近なものとしてとらえ、具体的な行動に落とし込んでいくべきである」と考え、この表現にしたようだ。

『サステナブる』。「難しく考えないで、日々の出来ることから行動に移していこう」という姿勢が感じられる軽快な表現。同時にそれが会社の姿勢でもあると感じさせられる。

Magnify Life

株式会社ジンズホールディングス/ビジョン

同社サイトには、こういう説明が加わる。『人々の生き方そのものを豊かに広げ、これまでにない体験へと導きたい。だからこそ、私たちはメガネのその先について考え抜き、「あたらしい、あたりまえ」を創り、まだ見ぬ世界を拓いていく。』

直訳すると、「人生を拡大する」という意味だ。

ブルーライト防止用のメガネなど、今では普通になった感があるが、そのさきがけではなかっただろうか。「視力が悪いからメガネをかける」という常識にとらわれない発想で開発されたのだろう。まさに、このヴィジョンが組織文化に浸透していたからこそだろう。文化にまでなり、行動に表れる。理念浸透の真髄である。

大好きがいっぱい

株式会社きちりホールディングス/企業理念

同社サイトには、「個々がこの気持ちをもって接することで、まわりの人々に癒しや豊かさ、活力を提供できる組織でありたい」とつけ加えられている。数々の飲食店を運営する同社。やはり究極は、ここ『人と人の関係性、利他の気持ち』に行き着くのだろう。表現的にも、とてもシンプルでわかりやすい。前向きで、あったかい感じもある。企業の根幹になる姿勢を端的に表現した経営理念の好例である。

“Smile & Sexy”

株式会社物語コーポレーション/経営理念

やはり目を引く「Sexy」という、なかなか経営の場には登場しないワード。同社サイトには、『Smile & Sexyは、豊かで幸せな「自分物語」を歩むための“生き方”  Be Sexy!自分を表現しようぜ! Smile!自分を磨こうぜ!』とある。また、『「個」の尊厳を「組織」の尊厳より上位に置く企業です』とも記されている。

組織を構成する「個」。その「個」が、まずは地に足つけて確立しよう・・・ということのようだ。一見、外部からは、やや意外性のあるワード。単純な直訳では言い表せない感覚。しかし、そこには企業ならではのこだわりのメッセージが内包されている。企図が理解できると感心させらる。好感がもてる好例だ。

私たちは珈琲を大切にする
心からを通してお客様にくつろぐ、
いちばんいいところを提供します

株式会社コメダホールディングス/経営理念

一見、普通に感じるかもしれないが、よく読むと、「珈琲を大切にする心から」と「くつろぐ、いちばんいいところ」が強調される作りになっている。
珈琲を飲みながら、くつろげるいちばんいいところ・・・そんな場であろうとする、根本的な、宣誓にも似た気概が感じられる。最も自社がゆずれないところをシンプルに言い切りながらも、どこの会社にもあてはまる凡庸なものでなく、その会社だけのものであることがわかるオリジナリティ。理想的な表現のカタチだ。

変わらないために、変わり続ける

株式会社力の源ホールディングス/経営理念

「変わらない」と「変わる」。相反する言葉をひとつのメッセージの中に入れ、それぞれを強調するようなつくり。
大切なものを守るために、必要な部分は変えていく。変わり続けるのは、結果的に大切なものを守るためである。と解説することはできるだろう。
しかし、この経営理念を社内で全員が共通認識をもって実践していくことは容易ではないはずだ。たった15文字の表現ではあるが、込められた真意は、深い。

「のびのび」「いきいき」
「ぴちぴち」

セーレン株式会社/経営理念

それぞれ、「自主性・責任感・使命感」を表現しているのだそうだ。印象的には、「ぴちぴち:使命感」というのが多少難解かもしれないが、シンプルかつ、かんたんな表現で、一度聞いたら忘れない感はとてもいい。3つすべてが同じ音の繰り返しというリズム感もまたいい。その感覚は、きっと社内外に、「躍動感」をも感じさせるに違いない。

夢を持って、夢を創り、
夢を売ろう。

株式会社クラウディアHD/企業理念

ブライダル衣装づくりが中心の会社。我々が創っているものは、ブライダル衣装ではなく「夢」であり、
売っているものもまたブライダル関連商品ではなく「夢」であるという意味だろう。
「夢」という表現が経営理念で語られる場合、幻想的かつ曖昧な感覚があることは否めない。しかしながら、社員が「夢」ということが何であるかを理解し、個々が日々の業務で体現できていれば、素晴らしい組織文化である。

世界と自分をワクワクさせろ

KLab株式会社/ミッション

経営理念とは、社内外に向けて発信するものであるのが望ましいと思われる。とは言うものの、それを両立させた表現は、なかなか難しいものだ。同社のミッションは、ストレートかつ武骨かもしれないが、素直に社内外に対して表現しているところがいい。
また、「させる」ではなく、「させろ」という表現。これも、厳しさや命令感をかんじるかもしれないが、逆に躍動感や強さのようなものをかんじる。
シンプルながら、うまく自社の価値観を表現した好例ではないだろうか。

〝 みんなで幸せになれる会社にすること 〟
〝 今から100年続く会社にすること 〟

株式会社エイチーム/経営理念

目新しさはないかもしれない、表現的な斬新さもないかもしれない。しかしながら、これからの時代に必要な「人を大切にする経営」また「身の丈に合った永続的経営」を表した経営理念である。それを素直に言い切れることが素晴らしい。
売上や利益至上主義では立ち行かなくなる。どれだけ社員や家族、利害関係者を大切にできるかだ。
人中心の経営…経営者よりも先に、働く側や求職側が先に気づく。それが大切なことを。

360°スゴイ

株式会社VOYAGE GROUP/経営理念

同社のサイトでは「SOUL(創業時からの想い)」と表現されている。
自分たちが考える「すごい」とは、どれくらいの「すごい」なのか?それを、「360°」という表現にしたのは、「どこからどうみてもすごい」「今までの常識をくつがえすくらいのすごい」といったところだろうか?
また、この「360°」。「個々色々な解釈があっていい」、「自由であっていい」という幅をも感じさせる。組織全体のベクトルさえ合っていれば、個々の感じ方はそれぞれであっていいのだ。逆に、まったく同じ解釈しかできない組織は脆弱であるに違いない。

ビジネスと暮らしを
“てもなく”する。

テモナ株式会社/理念

この“てもなく”という言葉。聞いたことがない。
“てもなく” には、「簡単に、たやすく」という意味があるそうだ。

ただ、意味がそうだとしても、それを「簡単にする」と表現したら、何だか味気ない。カタカナ表記で「カンタンにする」でもいいかもしれないが、それを古くからの日本語で表現するところは、会社のスタイルや価値観を表しているのであろう。
少し、普通じゃない感じ。意味を聞いてみて初めて納得する感じ。やさしい表現の中にある、とんがった感じ。どんな会社か興味がわいてくる。

自由でみずみずしい発想を原動力に
すばらしい夢と感動
ひととしての喜び
そしてやすらぎを提供します。

株式会社オリエンタルランド/企業使命

とても印象的なのが、「みずみずしい」という表現。経営理念を語る上では、まず出てこない表現だからだ。しかしながら、印象は良い。やさしさや、清廉さ、また、ゆるやかながらも絶え間ない・・・そんな印象を抱かないだろうか?
経営理念の表現は、一般的に強く、教訓的なものが多いからこそ、一段と目を引く。独自の表現は、独自の風土形成につながりやすいのではないだろうか?

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